個人のお客様お子さんのためにお子さんへの真実告知

    お子さんへの真実告知

    ドナーの助けにより生まれたお子さんを持つ親であれば、ドナーのことをお子さんにどのように伝えればよいのか、考えたことがあるのではないでしょうか。告知を行うタイミングやどのように伝えるべきかについてお悩みの方は、ぜひこの記事をご覧になってください。


    一般的に、子どもたちは自分が誰なのか、そしてどこからやってきたのかという疑問を抱くことがあります。これを知ることで、自分という存在や、「家族」というものの意味を理解できるようになります。ドナーチャイルドにとって、「赤ちゃんはどのように生まれるのか」というストーリーは、一般的に親が子どもに語るものとは少し異なります。ドナーの助けによりお子さんを授かった場合、お子さんにその事実をどのように伝えるか、早い段階で考えておくことが推奨されます。 

    提供精子により授かったお子さんに、世界中の女性を助ける精子ドナーという存在について話す母親
    おむつを替えながら、お子さんの誕生ストーリーを語りかける母親

    お子さんに告知を行った親御さんの体験談

    ドナーチャイルドの親御さんは多くの場合、ドナーのことや、自分たちがどのように家族になったのかを伝える際に、様々な工夫を凝らしています。次に紹介するTEDトークでは、哲学者・社会科学者であるVeerle Provoost氏が、ドナーチャイルドと親御さんを対象に行ったインタビューで得られた事例を紹介しています。 

    ドナーについてお子さんにどのように伝えるべきかと悩んでいる場合は、他の親御さんの事例を参考にしてみると良いでしょう。以下に挙げるブログ記事では、ドナーチャイルドの親御さんによる体験談をご紹介しています。ご自身の体験をもとに、ドナーについてお子さんにどのように伝えるべきか、アドバイスをいただきました。 

    シングルマザーが語る、「母親一人で子を育てること」と「ストーリーを伝えることの重要性」 
    ドナーの助けにより4人のお子さんを授かったレズビアン・マザー:誠実に、オープンに伝えること 
    ドナーチャイルドの父親になること

    ドナーの助けにより家族をつくることについての絵本を読む母と娘

    ドナーの助けにより家族をつくることについての、子ども向けの絵本

    お子さんに告知を行うタイミングになりましたら、ドナーの助けにより家族をつくることや、さまざまな家族のあり方について説明した子ども向けの絵本を活用するという方法もあります。ここでは英語の絵本をいくつかご紹介していますが、様々な言語で、このテーマについての素晴らしい絵本がつくられています。あるいは、ご自身が妊娠に至るまでのストーリーやお子さんへの思いについて、お子さんと一緒に読めるスクラップブックや写真集など、オリジナルの本を作ってみるのも良いでしょう。

     

    ドナーチャイルドに関するおすすめの子ども向け書籍

     

    お子さんにドナーのことを伝えるにあたってのアドバイス

    お子さんにドナーのことを伝える方法について、アドバイスを求めるのは当然のことであり、大いに役立つことです。しかし、お子さんのことを最もよく知っているのは、親であるあなたです。つまり、どのように告知を行うべきかということは、あなた自身が最もよくわかっているはずだということを念頭に置いてください。
    ここでは、お子さんにドナーのことを伝えるにあたっての一般的なアドバイスをご紹介しています。 

    • あなたの家族や、家族のあり方に誇りを持ちましょう

    • 常にオープンな会話を心がけましょう

    • 何があっても、お子さんの親は自分であるということを忘れないようにしましょう

    • お子さんご本人のストーリーを尊重しましょう

     

    あなたの家族や、家族のあり方に誇りを持ちましょう

    今日においては、ドナーの助けにより生まれたお子さんの親御さんたちがオープンな姿勢を保ち、ご自身の家族について誇りを持つことが強く推奨されています。ドナーの助けによりお子さんを授かったという事実を大きな問題として扱うのではなく、至って普通の事としてお子さんや他の人に話しましょう。これにより、お子さんもマイナスの感情を抱くことなく、自身のストーリーに誇りを持つことができるでしょう。「自分がどこからやってきたのか」を知ることは、自分自身のアイデンティティを形成する上で重要な部分を成します。彼らは強く望まれて生まれてきた存在であり、(両)親の夢を叶えてくれたもう一人の人物もその子の誕生を願っていたからこそ、今この世に存在しているのだと伝えましょう。多くの人々に強く望まれて生まれたということ、これはまさに誇りに思えることではないでしょうか。  

    常にオープンな会話を心がけましょう 

    お子さんへの告知は、継続的に行う「プロセス」です。お子さんが成長するにつれて、新たな疑問や感情が生まれます。それらに対処できるよう手助けをするのが、親としての重要な役割です。すべての質問に答えられない場合もありますが、常にオープンな態度で、正直に話をすることで、お子さんも疑問や気になることを親御さんと話しやすくなるでしょう。知っている情報を共有し、ドナーについて前向きに話すよう心がけてください。ただし、いつかお子さんがドナーとの連絡を試みる可能性を考慮し、必要以上の話や、ドナーについてお子さんが非現実的な期待を抱いてしまうような話はしないようご注意ください。 

    何があっても、お子さんの親は自分であるということを忘れないようにしましょう

    親子間に遺伝的な繋がりがないと知った時に、お子さんがどのような反応をするだろうかと心配な方もいらっしゃるでしょう。もちろん、この事実を知ることで、お子さんに疑問や歯がゆい気持ちが生じる可能性は十分にあります。これは特に、早い段階でお子さんに告知をしなかった場合に起こりがちなことです。しかし、家族を結び付けているのは遺伝的な繋がりではなく、社会的な繋がりであるということを忘れないでください。日常を共にすること、親子間の愛情、そして互いにとって大切な存在であることが、家族の絆を培うものなのです。もしもお子さんが、ドナーや、同じドナーの提供精子により生まれた「異母兄弟」を探したいという好奇心を抱いたとしても、お子さんにとっての家族はあなた(がた)です。ドナーについて知ることで、あなたのことを親として見なくなったり、あなたへの愛情をなくしたりすることはありません。 

    お子さんご本人のストーリーを尊重しましょう 

    お子さんが幼いうちは、その子の誕生のストーリーをどのように話すかは、親であるあなたに委ねられています。また、小学校の先生など、他の人に話をすることも有意義となる場合があります。授業で初めて性教育が行われる際に、その子のストーリーがひとつの家族のあり方として取り上げられるといったこともあるためです。(但し、日本では多様性家族についての理解がまだ十分に浸透していないこともありますので、第三者に話す際には慎重にご検討ください。)しかし、子どもはやがて成長し、いつ、誰にドナーのことを話すかを自分自身で判断するようになります。この段階に至ったら、あなたが話すストーリではなく、お子さん自身のストーリーとなります。親としてこれを尊重するとともに、お子さんが自分自身で形づくり、他の人々へ伝えるストーリーを認めてあげてください。  

    真実告知/テリングについて、他にもアドバイスが必要でしたら、「ドナーチャイルドであることを子どもにどう伝えるか」のブログ記事もご覧ください