個人のお客様ブログ家族って何?ドナーチャイルドと親との関係
ドナーチャイルド

家族って何?ドナーチャイルドと親との関係

By クリオス | 2/20/2018
家族とは何か – ドナーの助けにより生まれた子どもたちの家族

クリオスが2017年に開催したDonor Sperm Symposiumにて、Veerle Provoost教授がオルタナティブ・ファミリー(多様性のある家族)の研究を通じて得られた知見について、興味深いスピーチを行いました。例えば、「親とは何か」「「ドナーチャイルドは自分の家族をどのように認識しているのか」といった内容です。 

Veerle Provoost氏は、ベルギーのGhent University(ゲント大学)の生命倫理研究所の教授・博士研究員です。彼女は、ドナーの助けによりつくられた遺伝的・社会的な親についての研究を行っています。  

インタビューの中で、Provoost教授は親になることと精子提供について関心の高い質問に回答し、オルタナティブ・ファミリーの研究を通じて得られた結果の中で、最も驚くべき知見を紹介しています。 

教授のビデオ・インタビューより 

「オルタナティブ・ファミリー、特にドナーの助けにより生まれた子どもたについての研究から学べることは、彼らが、家族観や家族に対する感じ方をどのように共有しているか、ということです。また、彼らがどのようなニーズや疑問を抱いているのか、そして、例えば、自分がドナーチャイルドであることを伝えられた時、どのように受け止めているのかについても知見を得ることができます。」 

「家族とは何か」というのは、非常に興味深い質問であると同時に、回答がとても難しい質問でもあります。この問題は、例えば、親とは何か、という問題にも関わってきます。ある人を親と定義づける根拠は、子どもと遺伝的なつながりがある、遺伝的なつながりはなくても親になりたいという意思がある、子どもと社会的なつながりがある等、千差万別です。 

オルタナティブ・ファミリーの研究をしていて、特に驚いた発見が2つありました。まず1つ目は、親と子どものつながりについて尋ねると、どの親御さんも『遺伝的なつながりは重要でなく、子どもと遺伝的なつながりを持つ親も持たない親も、どちらもまったく同様に「親」である』と答えることです。しかし、同じインタビューの中で子どもたちについて話が及ぶと、面白いことに、突然親御さんたちは、子どもたちにとっては両親と遺伝的につながっていたほうが良かったであろうと言い始めるのです。このことから、親御さんたちは「家族」に対しては世間と異なる見方を持つ一方で、社会通念にも未だに大きな影響を受けていて、そこから自分自身を切り離すことができていないこともわかります。」 

ドナーチャイルドは、ドナーを家族と認識しているか? 

Veerle Provoost教授の研究についてさらに知りたい方は、TEDでの興味深い講演(以下のビデオ)をご視聴いただけます。ドナーチャイルドは精子ドナーを家族と考えているのか?この講演の中でProvoost教授は、親とドナーチャイルドがどのように家族の絆を育んでいったのか、それぞれの家族のストーリーを紹介しています。 

Susan Golombok教授のビデオインタビューでは、ドナーチャイルドの心の健康状態についての広範な研究結果が紹介されています。また、ドナーチャイルドとして育った経験を綴った22歳のEmma のブログ記事もご覧いただけます。