精子ドナーの選び方 : WhitneyとMeganからのアドバイス
レズビアン・カップルのWhitney とMeganは、もうすぐ母親になります(2020年10月時点)。2人は5万人以上のフォロワーがいる「What Wegan Did Next」というYouTubeチャンネルを持っているので、ご存知の方もいらっしゃるかもしれません。
Whitney とMeganは、クリオスのドナー精子で非配偶者間生殖医療を受けることを決め、精子ドナーを選んだところです。ここでは、Whitney とMeganが、お二人の経験に基づき、精子ドナーを選ぶ際のコツを話してくれました。
妻と私は結婚12周年を迎えたところですが、子どもを持つことについては何年も前から話し合ってきました。子どもの名前も10年前から決めていました。しかし、レズビアン・カップルには2人の間で赤ちゃんを授かるという選択肢はありません。そこで、次善の策として、私たちの夢を実現するために、自分たちに合った精子ドナーを選ぶことにしました。ここでは、私たちが学んだ精子ドナーの選び方をご紹介します。
自分に合った精子バンクを選ぶ
私たちは、英国、欧州、米国のさまざまな精子バンクを調べました。英国の精子バンクから見始めましたが、提供する情報の少なさにショックを受けました。ドナーの赤ちゃんの頃の写真も、現在の写真も見ることができません。自分たちにとってこれほど重大な決断なのに、特徴を見極めることもできません。その後、デンマークに本拠地を置くクリオスを知って、私たちはとても嬉しかったです。最終的に、この会社が私たちにぴったりの精子バンクだと判断しました。
私たちは以下の理由でクリオス・インターナショナルを選びました。
- 歓迎され、気にかけてくださっているとすぐに感じられたこと。クリオスで対応してくれたスタッフは皆、最高に素敵な人たちでした。
- 30年の歴史に裏打ちされた信頼と実績
- 精子を世界中に発送可能(英国在住の私たちには必須条件でした!)
- 全ドナーの病歴・遺伝性疾患のスクリーニング(実際に合格するのは応募者の5~10%程度)
- 精子ドナーの選択肢と提供される情報の豊富さ(私たちは、子どもが希望したときにドナーについて詳しく知ることができるように、身元開示ドナーを選択しました)
- 赤ちゃんの頃と現在の写真(ドナーの子どもの頃と大人になってからの姿を見ることができるのは大きなメリット)
- 詳細プロフィール付きのドナーが選択できること(いろいろな質問に答えているので人柄までよくわかります)
- 親となるあなたと未来の子どもへのドナーからの手書きの手紙(とても素敵でした!)
- ドナーの声を聞くことも可能
上記すべてのおかげで、私たちは自分たちに合った精子ドナーを選ぶことができ、安心して注文を行うことができました。
自分たちが精子ドナーに何を求めているかを把握する
自分が何を求めているのか、じっくりとリストアップすることが大切です。このリストは、時間の経過とともに変化するかもしれませんが、良い出発点となるでしょう。
身元非開示と身元開示、どちらのドナーを選択するか
まず、身元非開示ドナーと身元開示ドナーのどちらを選択するか決める必要があります。私たちは最初から身元開示ドナーを選択することに決めていました。この選択により、生まれた子どもは18歳になったときに、希望すればドナーの(身元に関する)情報を知ることができます。治療を受ける国別に検索することもできるので、その国の要件を満たすドナーがすべて表示されます。例えば、英国では身元非開示ドナーを治療に利用することはできません。さらに、同じドナーの精子は英国内で最大10家族にしか提供されません。また「ドナー独占権」を購入することもできます。これは1つの家族だけがそのドナーの提供精子を用いて子どもをもうけられるという権利です。
医学的情報
ドナーの健康状態がなによりも重要であることは言うまでもありません。私たちは、すべてのドナーがクリオスの広範な品質保証プログラムに基づいて医学的検査を受けていることを知って安心しました。候補者は、家族に重篤な遺伝性の精神疾患や身体疾患がある場合はドナーに登録できません。また、身体的・精神的な精密検査を受け、感染症や遺伝性疾患の検査も受け、最後に、核型(染色体プロファイル)が正常であることも確認されています。
外見
私たち2人は互いに同じ精子ドナーを使って子どもを授かり、血のつながりを持ちたいと考えているので、できるだけ2人の特徴に近い精子ドナーを探そうと思いました。そのためにまず、髪の毛がブロンド、ダークブロンドあるいはライトブラウンのドナーを探すことにしました。さらに、赤ちゃんの頃の写真を見て、子どもの頃の私たちに似ている人がいないかを探し、そのなかで、現在の写真でも私たちに似た特徴を持っている人を探すことにしました。徹底的に調べて、数人にまで絞り込みましたが、最終的には1人のドナーが目に留まりました。赤ちゃんの頃の写真がWhitney に似ていると感じたのです。彼の赤ちゃんの頃の写真は1枚しかありませんでしたが、後ほどお伝えするように他の詳細な情報も調べたうえで、彼こそ私たちに最も合ったドナーであると感じました。最後に、現在の写真を確認するときにはドキドキしていました。そして彼の写真を見て、すぐに確信しました。大人になってから、彼はMeganと似た特徴がいくつもあったのです。
ドナーの人柄
私たちは数ヶ月にわたって精子ドナーを探しましたが、最終的には、善良な人で私たちと同じような考え方を持っていると感じられるドナーを見つけたいと思うようになりました。詳細プロフィールのおかげで、私たちはドナーの性格までしっかりと理解することができました。私たちが選んだドナーの回答からは、彼が優しい心の持ち主であり、私たちの考えに近いという印象を受けました。また、クリオスのスタッフが記載したドナーの印象に関する説明も、これと一致していました。
ドナーになった理由
様々な情報のなかで、私たちが特に重視したのは、彼自身が説明するドナーになった理由です。さらに、彼が手紙を読み上げる声を聞くこともできました。ドナーの声を聞くことで、どんな人なのかをより深く理解することができました。選んだドナーは素晴らしい声をしていました。親しい家族や友人にも聞かせましたが、彼の声の素晴らしさは信じられないほどです。もちろん声だけでなく、彼の手紙には深い内容が込められていました。ドナー選びの決め手となったのは子どもに向けたドナーからの手紙でした。
以上を検討し、私たちは完璧なドナーを見つけることができました。私たちはクリオスから5本のストローを購入し、4年間取り置きをお願いしています。最初の妊娠で何本使うかわかりませんし、できれば弟妹のために何本か確保しておきたいですから。
今回の記事が、皆さんの適切な精子ドナー選びの際の一助となれば幸いです。さらにご質問がある場合は、精子バンクと精子ドナーに関するQ&Aでお答えしています。