精子ドナーになるための要件

    すべての精子ドナー志願者のほんの5%から10%が精子提供の要件を満たし、クリオスで精子ドナーになるとご存知でしたか。なかでも特に重要な精子ドナーの要件について、ここでお読みください。


      精子ドナーになるために応募する際には、精子提供が承認されるために満たすべき一連の要件が記載されたリストがあります。これらの要件は、精子ドナーの年齢、健康状態、精子の質、リスク行動にかかわったものです。精子ドナーに要件を設ける目的としては、健康な男性から確実に高品質のドナー精子を得ることで、お客様にできる限り順調な妊娠とお子さまを授かるチャンスを得ていただくためです。

      重要な精子ドナーになるための要件

      クリオスでの精子提供が認められるためには、精子ドナー候補は以下が求められます:

      • 18歳から45歳であること
      • 精子の質が良好であること
      • 身体的にも精神的にも健康であること
      • 遺伝に起因する詳細な病歴を提出すること
      • 定期的に血液と尿のサンプルを提出すること
      看護師が若い男性をクリオスでの精子ドナー要件に従ってスクリーニングする様子

      精子提供には、なぜこうした数々の要件が課されるのですか。

      クリオスで課されている精子ドナー要件は、デンマーク保健庁といった官庁の要請によるものもあれば、クリオスで利用できるドナー精子の質をさらに向上させるために内部の医療チームが定めたものもあります。精子ドナーへの要件には、腑に落ちるものもあるかもしれませんが、さらに追加的説明が必要なものもあります。以下では、最も重要な精子ドナーの基準のいくつかについて読むことができます。

      精子ドナーの年齢要件

      クリオスで精子提供をする年齢の基準は、18歳から45歳と定められています。自分に子どもができてから精子ドナーになろうと決断する男性もいます。こうした人たちは親になる喜びを実感して、他の人々にも同じ気持ちを味わう機会をあげたいと願っています。自分自身の家族をつくる前に精子ドナーになりたいと応募する男性たちもいます。

      25歳よりも若いドナー候補に対しては、顧問サイコロジストとの心理社会的インタビューのなかで、ドナーの成熟度や精子ドナーになることの意味やその結果に特にフォーカスします。

      精子の質に関する要件

      もう一つの重要な要件は、もちろんのこと 精子の質. が良好であることです。願書を送るにあたって、ドナー候補は精子分析の予約を入れなければなりません。そして提出された精子サンプルは、精子の質を決定するために徹底的に分析されます。精子分析では1ミリリットル当たりの精子の数 (精子カウント) と、1ミリリットル当たりの前進運動精子の数 (運動精子数) を見ます。精子の質が高い男性だけが、ドナーとして承認されます。これは、お客様に可能な限りの妊娠が成功するチャンスをつかんでいただくためです。精子は処理や凍結の過程を生き延び、融解した後に卵子を受精させられなければなりません。

      下の動画で、クリオスでどのように精子の質を分析しているかをご覧ください。

      精子提供の際のその他の基準

      献血をする時と同様に、精子ドナーの要件にも項目が並んだ長いリストがあります。検査を要する項目がある一方で、比較的速く決定できるような項目もあります。

      ドナー候補は以下の場合、不採用となります:

      …特定の医学的疾患がある場合

      精子ドナースクリーニングの間、ドナー候補は臨床試験で血液検査や尿検査を通じて、いくつかの疾患に対する検査が行われます。しかしもし志願に際して、精子ドナー候補が性器イボやコンジローマ、あるいは血友病やその他の血液凝固疾患といった特定の疾患あるいは病気を持っていると回答したら、その男性は精子提供には適さず、不採用となります。

      …クリオス以外の別の精子バンクですでに精子提供をしたことがある場合

      同じドナーによって妊娠した数の制限が超過してしまうことがないように、ドナーは一つの精子バンクでしか提供を許されていません。クリオスでは国内割り当てを実施している国においては、限られた数の妊娠可能枠を提供することで、さらなる管理を行っています。

      …養子であるか、自分自身がドナーの子どもである場合

      当社の徹底的なスクリーニングには、ドナーだけではなく、三世代にわたるドナーの家族の病歴を特定し、評価することが含まれています。もしもドナー候補が、自分が養子であるとかドナーの助けで授かった子どもであるといった理由で自分の遺伝に起因する詳細な病歴について提供することができない場合には、ドナーとしては承認されません。

      …精子提供にふさわしくないリスク行動をとっている

      いくつかの行動は調査を要したり、そもそも精子提供とは全く両立しません。ドナー候補を不採用とするリスク行動の例には、金銭や違法ドラッグのために他人と性交渉をしていたり、医療的な理由以外で、医薬品を注射していたりといったものです。

      その他の行動はリスク行動とみなされ、6か月間の調査期間を設けられます。こうしたリスク行動の例には、以下のようなものがあります:

      • 危険度の高い国や地域に旅行する
      • 認可を受けていない刺青師のところでタトゥーをいれたり、ボディピアスをする
      • 伝染性の肝炎あるいはHIV感染をしていると思われる人と性交渉をもつ

      毎回の精子提供のたびに、精子ドナーは前回の精子提供からリスク行動に関して何らかの変化があったかどうかを尋ねられます。あった場合には、クリオスのスタッフがそのリスクを評価し、必要が認められれば、さらに検査を実施します。これは、ドナーから感染しやすい病気がうつされる危険を最小限にするためです。

      赤い髪の精子ドナーはクリオスでの精子ドナー要件を満たしている

      最低身長に関する要件などはない

      クリオスでは、できる限り一般の人々を代表するようなドナーの選択肢をそろえたいと考えています。デンマークにあるインターナショナル精子バンクでは、男性たちが健康で精子が良質な限り、身長、体重、髪の色などに関して、あるいは特定の教育レベルといった要件はありません。特別の優先条件や、精子ドナーを選ぶ際の基準がおありでしたら、 精子ドナー検索結果を絞り込むことができます。ドナーがどんな外見がずばりお知りになりたければ、現在の写真がある精子ドナーを選ぶこともできます。

      精子提供についてもっとお知りになりたいですか

      上記に書かれた前提となる精子ドナー要件に加えて、すべてのドナー候補はドナーとして承認を受ける前に徹底的に検査され、スクリーニングを受けます。そして実際の精子提供が始まってからも、検査は定期的に続きます。

      もっとお知りになりたければ、クリオスにおける精子提供について、そして志願から精子提供までの様々なステップについて読んだり、精子ドナーの補償と支払いに関してのブログ記事をお訪ねください。