子どもを設けて家族をつくることは、多くの人にとって、人生のある時点における最も大きな願いのひとつです。一部のカップルは、一定期間を経ると自然に妊娠します。しかし、家族を持つ夢を叶えるのに少し特別な手助けが必要となることも、ごく普通に起こります。そのために不妊治療が用いられ、ドナー精子やドナー卵子が利用されることがあるのです。
ドナー精子を利用するのはどのような人か?
クリオスでは、個人のお客様を主に3つのグループに分類しています。
異性カップル
妊活を1年間続けても結果が出ない場合、多くの異性カップルは妊娠できない理由を特定するために医療従事者の支援を求めます。不妊にはいくつかの原因が考えられます。精子の質が妊娠するために不十分なことが原因の場合、精子ドナーを利用することが一つの解決策となるかもしれません。不妊症と子どもがいない人生についての詳細をご覧ください。
レズビアン・カップル
ほとんどのレズビアン・カップルにとって、その一方と遺伝的につながった子どもを持ちたい場合に、精子ドナーの利用が必要となります。幸運なことに、ますます多くの国において、他のカップルと同じように同性カップルにも家族を持つ機会が与えられるようになってきました。精子ドナーを利用して同性カップルが親になることについて、詳細をご覧ください。
シングルの女性
夢に描いた子どもを持つために、ドナー精子を利用するシングルの女性が増えています。共に家族をつくるのに適したパートナーと出会えていない女性もいることでしょう。子どもを誰からも干渉されずに自分だけで育てる自由を持つことを望む女性もいることでしょう。幸運にも、ますます多くの国でシングルの女性が不妊治療を受けられるようになってきています。選択的シングルマザーになることについて、詳細をご覧ください。
クリオスは、性的指向やライフスタイルの選択に関係なく、夢に描いた家族を持ちたいとお望みになるすべての方を支えることに、誇りを感じています。
ドナー精子の利用の変遷
1987年にクリオスが初めて設立された時、主要なお客様は、ガン治療などを受ける前に精子を冷凍しておきたい男性と、精子の質に問題があり助けを必要としていた異性カップルでした。レズビアン・カップルとシングルの女性の割合は、ごくわずかなものでした。当時入手可能だった精子ドナーに関する情報は、血液型や身長、髪の色、瞳の色など基本的な特徴だけでした。
今日では、クリオスのお客様の大部分は、シングルの女性とレズビアン・カップルです。この変化は、様々なかたちの家族が増えると共に起こっています。家族をつくることは、もはや母親と父親と子どもがいることではありません。シングルの女性や二人の母親、二人の父親などでも家族をつくることができるのです。
この変化と共に、精子ドナーについて詳しく知ることに関心を持つ方が増えていることを実感しています。例えば、ドナーの興味や価値観、趣味、感情知能、そして写真を見たいという願望があります。さらに今日では、お子さまが将来ドナーと連絡を取る機会を与えるため、非匿名ドナーをご利用になるお客様の割合が増えています。とはいえ、匿名ドナーと非匿名ドナーのどちらを選ぶか、基本プロフィールと詳細プロフィールのどちらのドナーを選ぶかということは、今でも極めて個人的なことですから、選択にあたってはそれぞれにご事情があります。加えて、不妊治療に関しては国毎に異なる法律が存在するので、どの国で治療を行うかもお客様の選択に影響を与えます。