患者様のための精子ストローを注文し、荷物がクリニックまたは施設に到着した後、患者様の実際の治療まで精子の質が維持されるように管理するのはクリニックであるお客様の責任です。クリオスはこの点についてサポートを行っております。クリオスにてご注文いただいた後、精子ストローの取り扱いについてこのガイドを一読することをお勧めします。そうすることで、事前の準備を整えておくことができます。
保証された質の精子を用いた治療を患者様に提供するために、下記の手順に従うとことが重要です。
精子ストローを受け取ったら
注文内容と配送内容に相違がないか、配送により内容物に損傷がないか、タンク(ドライシッパー)受領時にご確認下さい。
まず、内容物に損傷がないかご確認下さい。配送による不良・損傷が見られる場合は、直接運送会社にご連絡ください。可能であれば不良・損傷部分を写真に収め、運送会社への問い合わせ時にご提出下さい。
受領時には、ご注文品と配送品を照らし合わせ、ご注文されたドナー、あるいは人物の、ご注文されたストロー数であるかを含めてご確認ください。
個々のストローには以下のような印がついています。
- ドナー精子の場合:最初に書かれた名前、あるいは番号はドナー番号を示しており、次の番号は射出番号(例えば4011‐45、JOHN-15)です。場合によっては、その後に分枝番号(その射出のストローの数)が記載されていることもあります。
- お客様ご自身の精子の場合:ストローには識別番号、氏名、あるいはその両方が記載されています(例えば123456-6789 James Jameson)。ストローの中には射出番号と、あるいは分枝番号が含まれているものもあります。ご注文品に同梱されている梱包物一覧をお確かめになり、個々のストローの完全な情報をご覧ください。
精子の取り扱いについて
ご注文内容と内容物に相違がなく、配送による内容物への破損がなければ、精子の取り扱いに進む準備が整っている状態となります。
製品の品質を保証するため、下記の手順に従って凍結ストローをお取り扱い下さい。そのため、下記の手順を厳守することが非常に重要です。
保管場所への移管について
凍結ストローを施設内の保管場所に移管する際は、凍結精子の融解を防ぐため、速やかに(数秒以内)ストローを移して下さい。
融解 – ストローを使うための準備が整っている状態
ステップ 1: ストローを摂氏22度から24度(華氏72度から75度)の室温で、15分から20分ほど融解させます。顕微精子分析は、融解した直後に行ってください。クリオスではこの精子分析まで、融解後のMOT(前進運動精子の数)を保証しています。精子のそのほかの取り扱いについては、自国での手順に従ってください。
ストローから精子を別の容器に移す
ステップ2:アルコール綿でストローを拭き取って消毒して下さい。
ステップ3:ラベルとは反対側の端にあるシーリングをカットします。
ステップ4:ストローを試験管または同様の容器に入れ、入れた方とは反対側のドナー名/ID 番号が記載されているストローの上の部分を切り取り、ストローが空になるまで中身を容器に移します。
ストローから精子をシリンジに移す
ステップ1:アルコール綿でストローを拭き取って消毒して下さい。
ステップ2:ラベルとは反対側の端にあるシーリングをカットします。
ステップ3:アダプターの太い方の端をシリンジに取り付け、ストローの端をカットし、アダプターの細い方の端に取り付けます。
ステップ4:タンクに同梱されているパッキングリストでストローの種類を確認して下さい。
a) CBS 0.5mL入りストロー:ストローのもう一方の端から(最大:2.5 cm / 1 インチのところをカットします。
b) CBS 0.4mLおよびIMVストロー:ドナー名/ID 番号の下、プラグのすぐ下のところをカットします。
<ステップ5:シリンジをまっすぐ(直立)にします。ストローの中身をゆっくりとシリンジに引き込みます。
ご不明な点はございますでしょうか?
上記のとおり、ご協力のほど宜しくお願い申し上げます。精子ストローの取り扱い方についてご質問がございましたら、ご遠慮なくお問い合わせください。お客様であるクリニックと患者様が可能な限り最良の結果を得ることができるよう、ご注文品が到着した時点で安全かつ準備が整っていると感じて頂きたく思います。