不妊治療ツーリズム: なぜ外国に出かけるのか
不妊治療のために外国に出かける人の数ははっきりとわかっていませんが、それでも明らかなことがあります:その数が増えているということです。このブログ記事では不妊ツーリズムとは何か、そしてなぜ多くのカップルや女性たちが不妊治療を受けるために他国に出かけることを選択するのかについてご説明します。
不妊治療ツーリズムとは何か
不妊治療ツーリズム、あるいは生殖ツーリズムとは、自分の国で治療を受けるのではなく、外国に出かけて行って不妊治療をするという選択肢を選ぶときにいいます。
ここではなぜ人々が外国で不妊治療を受けるために出かけていくのか、考えられるマイナス点はどんなものかについて、お読み頂けます。
不妊治療ツーリズムの理由
不妊治療ツーリズム、あるいは国境を超えた再生産ケアとも呼ばれますが、この主な理由には:
不妊治療の法制度上の制限
様々な国での法制度上の制限は、例えばご希望のタイプのドナーと結びついている可能性があります。例えば、法制度がドナーの選択(身元非開示ドナー(連絡不可)あるいは身元開示(潜在的な連絡可)に影響を与えたり、ドナーの情報が入手可能か、そしてドナーの選択が患者あるいはクリニックに委ねられているかといったことがあります。
その他の制限としては患者のタイプに結びついたものがあります:シングルの女性、レズビアンカップル、入籍していないカップルや一定の年齢を超えた女性が治療を受けることを許していない国もあります。ダブル・ドネーション(精子と卵子の両方をドナーに頼ること)が必要な人もいますが、これが制限されている国もあります。ダブル・ドネーションは相互体外受精とも呼ばれ、詳しくはこちらでお読みいただけます。
国が異なれば、法制度も異なる
国の法制度はしばしば、文化規範、宗教、数々の原理、伝統、倫理や政治的な目標といったものがまじりあったものに根差しています。これはつまり、不妊治療に関して全く同じルールをもつ国がないということを意味します。ヨーロッパ内だけでも、法制度は非常に多様になっています。
デンマークは不妊治療となると、最も自由な国の一つです。身元開示と身元非開示のドナーをお使いいただけますし、ダブル・ドネーションも許されており、性的指向や婚姻状況に関わらず、誰もが治療を受けることができます。
このブログの記事では、不妊治療ツーリズムの一例として、イギリスのPhoebeと彼女の奥様なぜデンマークに行き、海外で不妊治療を受けたのかという説明を読むことができます。さらに卵子ドナーの助けで妊娠したKatieと彼女の両親がなぜ治療を受けるためにスイスに旅しなければならなかったのかについてもお読みいただけます。
ドナー不足と不妊治療のための長い待機リスト
不妊治療ツーリズムのその他の原因は、お住まいの国でドナー精子やドナー卵子が不足しているためです。ドナー不足の原因としては、例えばドナーへの補償が十分でなかったり、ドナー候補の多数を排除してしまう非常に広範なスクリーニングプログラムを行っていたり、精子ドナー要件にドナーとなる前に実子をもった経験がなければならないと課されていたり、一人のドナー当たりの妊娠数が低く制限されていたりといったことが挙げられます。
外国で不妊治療を受けることにデメリットはありますか
不妊治療を外国で受けることのデメリットは、自国のサポート制度から離れてしまうことかもしれません。それは、パートナーあるいは家族からの精神的なサポートかもしれません。国によっては多胎妊娠の割合が高くなっているため、高リスク妊娠の状態で人々が自国に戻ってくることもあります。ドナー精子の費用と並んで、旅行のための費用も考えておくべき材料です。
