レズビアンの親にまつわるタブーを破る
クリオスでは家族の形態や婚姻状況に関わらず、誰もが子どもをもちたいという望みをかなえる権利があると信じています。しかし、誰もが私たちと信念を同じくするわけではなく、レズビアンの母親はレッテルを貼られたり、性的指向に基づいて判断されたりという結果につながっています。
レズビアンの親を持つ子どもは、父親像をもつ機会を逃してしまう
おそらくこれが二人の母親がいる家庭をめぐる、最もありふれた誤った認識でしょう。子どもには父親像がなくては、幸せで健全に育つことができないと考える人がいるからです。しかしながら研究は一貫して、同性のカップルで育てられた子どもたちは異性カップルに育てられた子どもたちと同様に健やかに育っていると示しています。子育てにおいて最も重要なことは両親の性別ではなく、愛情を持って養育をする、支えとなる家庭で子どもが育てられることなのです。
両性のロールモデルをもつことから利益を受ける子どもたちはいますが、それが子どもたちの両親である必要はありません。多くの子どもたちが父親のいない環境で育ちつつも、それでもなお拡大家族や地域社会、学校で、男性のロールモデルを見つけることができています。
レズビアンの親は子どもを同性愛者に育てる
二人の母親がいる家庭で育った子どもは、成長して自分を同性愛者として認識するようになるだろうというのは誤った推察です。これはただ正しくないだけではなく、人の性的指向の複雑性を見落としています。研究は一貫して、性的指向が子どもが育つ環境で決まるものではないと示しています。
二人の母親がいる家庭で育った子どもは、性別というのがパートナーに対して愛情を表現する能力を決定するものではないと理解しているため、自分の性的指向についてよりオープンに探ることはあるかもしれません。しかしながら、彼らの性的指向は内側から来る要因に影響を受けたものであり、育ち方によって決まったものではありません。このように多様な家族形態から来た子どもたちは、親の性的指向に影響を受けることなく自分なりの性自認を発達させえます。
二人の母親がいる家庭で育った子どもはいじめられる
二人の母親がいる家庭で育った子どもは、他の子どもよりも困難な人生を歩むことになるのではないかと危惧する人もいます。二人の母親がいる家庭は、ドナーの助けで妊娠したから、あるいは周囲とは異なる家族の構造をしているからという理由でいじめられるリスクがあるのではないかと恐れているのです。しかし、子どもたちというのは様々な理由でいじめられたり、目の敵にされたりすることがあるので、この仮説を裏付ける研究はありません。残念ながら、お子さんがいじめのような否定的な経験をすることを防ぐことはできませんが、教育や家族の独自の物語を通じて、お子さんに二人の母親がいる家庭で育つことのがいかに幸せなことで、誇りに思うべきことかを実感させることはできるはずです。
非生物学上の親は、生物学上の親と同じだけの愛情を子どもに持たない
そのほかの良くある誤った認識としては、非生物学上の親は妊娠を通して子どもをおなかで育てた親と同じように子どもとの絆を築いたり、同じ程度の愛情を持ったりすることはないということです。特定の身体的、人格的な特徴を形成することに遺伝が役割を果たす一方で、親と子の関係は愛情、支援、共有された経験によって形成されます。親であるということは、お子さんに安心でき、育つのに適した環境を与え、その成長と発達を支援し、うれしい時も悲しい時も、お子さんたちのためにそこに寄り添うことを意味します。これらが親子の強靭で、愛情に根差した絆を築くのに役立つ本質です。
遺伝がいかに重要ではないかという一例に、非生物学上の母親であるLisaの話があります。LisaはYouTubeで、母親であることがいかに彼女の人生において素晴らしい特権の一つであるか、そして子どもと彼女の絆が遺伝によるものではなく、愛情と育みによって生まれるものだということを語っています。
ドナーの助けで妊娠した人々は、自分のアイデンティティに混乱する
こんにち、親になりたいと願うレズビアンのカップルの多くがドナー精子を利用する決断をします。さらなる誤った認識としては、こうしたレズビアンの親を持つ子どもたちは自分の生物学上の父親を知らないために、不幸に育つというものです。ドナーの助けで生まれた子どもたちには、自分の遺伝的な出自に関心を持つのが当然であると考える人がいますが、幼いうちからどうやってお子さんを授かったのかについてオープンで正直にいることで、その出自に関して何らかの心配が生じたときに役に立つことを、研究は示しています。
レズビアンカップルでは、最初から精子ドナーをお子さんの出自の一部とするのが自然です。お子さんがひとたび大きくなったら、自分の家族の構造を周囲の家族と比べて、その違いについて尋ねるでしょうから、それならば最初から知っていてもいいことです。ご自身の特殊なご家族がどんな風にしてできたのかをお子さんに説明したいときにお使いになれる、たくさんの本があります。こちらには、お子さんに遺伝的に受け継いだものを伝えたいときにお使いになれる、ドナーの助けで授かった子どもたちのための良書がいくつかリストアップしてあります。
なぜ誤った認識がされている事柄を語るのか
タブーや誤った認識は、多くの場合、誤解や知識不足に起因しており、これらに打ち勝つのに一番いい方法は啓蒙です。これらの誤った認識を口に出し、正確な情報をシェアすることで、レズビアンの親が直面するであろう障害やタブーを破る一助となることができるのです。幸いなことに、たくさんのレズビアンの親がこうした誤った認識に異議を申し立て、その誤りを証明しています。私たちのブログでは、様々なレズビアンの親たちの体験や親になるまでの道のりについてお読みいただけます。:
一般的に、タブーは人々が夢を追うのを邪魔することがあるので、タブーを打ち破るのは大切なことです。タブーを破ることについてもっとお読みになるには、リンクをたどってシングルマザーをめぐるタブーと不妊とたたかう異性愛カップルをめぐるタブーのブログ記事を読むことをお勧めします。
レズビアンカップルとして親になることを検討していらっしゃり、似たような状況にある人や親になることに成功したレズビアンカップルとお話されたいようであれば、ぜひ私たちのフェイスブックグループ「Family Dreams」にご参加ください。ドナー精子を利用しての不妊治療について何かご質問があれば、カスタマーケアチームにお問い合わせいただくこともできます。

